日帰り温泉に行く目的は当然温泉だが、その楽しみは何も風呂だけではない。
そこに併設されている食堂や土産物屋も、温泉気分を楽しむには欠かせないものだ。
比較的新しくできた施設なら、たいてい温泉と食堂がつながっていると思う。
そしてそこには大抵ご当地の食材を使った料理や地元の名物料理が並んでいる。
最近はB級グルメなどと言って自治体が新しくご当地名物を売り出していることも多い。
そういう新名物を日帰り温泉の食堂で食べられることもあるので一石二鳥になる。
温泉施設内や周辺にある土産物屋でも地元特産の野菜や地酒などが出ているので、それを買うこともできる。
特に、山の方などに行くと地元で取れたばかりの旬の野菜を安く買うこともできて大変お得だ。
都会ではあまり見かけないような産物が売っていることもあるので自分は必ず覗くようにしている。
ところで、単純に「日帰り温泉」と言っても実際いろいろなタイプがある。
いわゆる「スーパー銭湯」のように風呂に入ることが主目的の施設が多いが、中にはそうでない所もある。
例えば、最近「足湯」をよく聞くが、足湯だけの温泉がある。
これは各地で増えてきている「道の駅」によくあるタイプで、温泉としてはおまけ程度のものだ。
もっと本格的な温泉を備えた道の駅もあるが、入れると思って行ったら足湯だった、という事もあり得るから注意だ。
それから、山間部の奥地にあるのが「温泉が湧いているだけの場所」。
これは「秘湯」というジャンルに入りそうだが、川べりなどに温泉が沸いていて勝手に入ることができる。
料金はいらない代わりに周りには何もなく、公衆の視線のある中服を脱いで温泉に入ることになる。
他にも、温泉水が出るだけの「温泉スタンド」も地図上では「温泉」となっていることもあるので注意が必要だ。
さらに、経営の問題からか、行ってみたらすでに施設が閉鎖されていた、という事もたまにある。
いずれにしろ、日帰り温泉に行くなら事前の情報収集だけは行っておくべきだと思う。